これで安心!子供のSNS理解を深めるための保護者向け基本用語解説
SNSでよく聞く言葉、これだけ知っておけば安心です
お子様がSNSを使い始めるにあたり、「どんな言葉が飛び交っているのか」「言っている意味がよくわからない」と感じて不安に思われている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
SNSの世界では、特有の言葉や表現が使われることがあります。これらの言葉の意味を知ることは、お子様がSNSでどのような情報に触れているのか、どのようなコミュニケーションをとっているのかを理解するための第一歩となります。また、ご家庭でのSNS利用ルールを作る際や、お子様とSNSについて話し合う際にも役立ちます。
ここでは、SNSでよく耳にする基本的な言葉について、ITが苦手な方にも分かりやすいように丁寧にご説明します。
まずはここから!基本的なSNS用語を知りましょう
普段の会話やニュースで耳にすることが多い、代表的なSNS用語をいくつかご紹介します。
1. フォロー / フォロワー
- どういう意味?
- 「フォローする」とは、特定の人や団体のアカウントが発信する情報(投稿)を、継続的に自分のSNSの画面で見られるようにすることです。新聞を定期購読するようなイメージに近いです。
- 「フォロワー」とは、自分のアカウントをフォローしてくれている人のことです。
- なぜ使う?
- 興味のある人や好きな芸能人、友達などの投稿を簡単に見るために使われます。
- どんなことに注意する?
- お子様が誰をフォローしているか、どんな人にフォローされているかを知ることは、お子様がどのような情報に関心を持っているか、どのような人間関係をSNS上で築いているかを把握する手がかりになります。
- 知らない人からのフォローや、怪しいと感じるアカウントからのフォローについては、安易に許可しない、または外す(リムーブするとも言います)などの対応が必要です。
2. いいね! (like)
- どういう意味?
- 他の人の投稿を見て、「良い」「共感する」「見たよ」という気持ちを簡単に伝えるための機能です。ハートマークや親指を立てたマークなどで表現されることが多いです。
- なぜ使う?
- 相手に手軽に好意や反応を伝えたり、自分の興味・関心を示したりするために使われます。
- どんなことに注意する?
- 「いいね!」の数を過度に気にしすぎると、精神的な負担になることがあります。「いいね!」がたくさん欲しいがために、危険な行動をしてしまうなどの可能性も考えられます。
- お子様がどのような投稿に「いいね!」をしているかを見ることで、関心のある情報や流行を知ることができます。
3. コメント / リプライ (返信)
- どういう意味?
- コメントやリプライは、特定の投稿に対して文章で感想や意見などを直接書き込むことです。投稿した本人や、他の人との間でやり取りが生まれます。
- なぜ使う?
- 投稿内容について話し合ったり、質問したり、感想を伝えたりすることで、投稿者や他の利用者とのコミュニケーションを深めるために使われます。
- どんなことに注意する?
- インターネット上でのコミュニケーションは、顔が見えないため、言葉遣いが乱暴になったり、誤解が生じたりすることがあります。相手を傷つけるような心ない書き込み(誹謗中傷)をしてしまったり、逆にされてしまったりする危険性があります。
- 知らない人からのコメントには注意が必要です。
4. ダイレクトメッセージ (DM)
- どういう意味?
- 特定の人と一対一、または少人数で直接メッセージのやり取りができる機能です。他の人には内容を見られることなく、非公開で会話ができます。
- なぜ使う?
- 個人的な連絡を取りたいときや、他の人に見られたくない内容の会話をしたいときに使われます。
- どんなことに注意する?
- 非公開のやり取りのため、どんな会話をしているか保護者が把握しにくいという側面があります。
- 知らない人からDMが届き、個人情報を聞き出されたり、不適切な画像を送られたりするなどのトラブルに巻き込まれる危険性があります。
- 「知らない人からのDMは開かない、返信しない」といったルールを決めておくことが大切です。
5. タイムライン
- どういう意味?
- 自分がフォローしている人や、おすすめの投稿などが、新しいものから順番に時系列で表示される画面のことです。SNSを開いたときに最初に見ることが多い画面の一つです。
- なぜ使う?
- 最新の情報をまとめてチェックしたり、他の人が今どんな投稿をしているかを見たりするために使われます。
- どんなことに注意する?
- 興味を引く情報が次々と表示されるため、長時間見てしまい、SNSの使いすぎにつながりやすい場所です。
6. ハッシュタグ (#)
- どういう意味?
- 「#」(ハッシュマーク)の後にキーワード(例: #旅行、#今日の出来事)をつけたものです。このハッシュタグをクリックすると、同じハッシュタグがついた他の人の投稿をまとめて見ることができます。
- なぜ使う?
- 自分の投稿をたくさんの人に見てもらいたいときや、特定の話題に関する投稿を探したいときに使われます。
- どんなことに注意する?
- ハッシュタグをたどることで、お子様の予期しない不適切な内容を含む投稿にたどり着いてしまう可能性もゼロではありません。
さらに理解を深めるための用語
もう少し踏み込んだ、知っておくと便利な用語もいくつかご紹介します。
7. ストーリーズ / リール / ショート動画
- どういう意味?
- 写真や短い動画を投稿できる機能で、多くの場合、投稿してから24時間など短い時間で消えるのが特徴です。音楽や加工などをつけて、気軽に日常の一コマを共有するのに使われます。「リール」や「ショート動画」は、主に短い縦長の動画機能の名前です。
- なぜ使う?
- 気軽に、リアルタイムに近い感覚で自分の状況を発信したり、友達の近況を見たりするために人気があります。
- どんなことに注意する?
- 消えるからと安易に個人が特定できるような情報(場所、制服など)や、友人などの顔がはっきりわかる写真・動画を投稿してしまう危険性があります。
- 短い動画が次々と表示されるため、時間があっという間に過ぎてしまい、利用時間の管理が難しくなることがあります。
8. 炎上
- どういう意味?
- 特定の個人や団体の投稿や言動に対して、SNS上で批判や非難が殺到し、収拾がつかなくなる状態のことです。多くの人が感情的に反応し、攻撃的な投稿が連鎖することが多いです。
- なぜ起こる?
- 不謹慎な投稿、デマ、プライベートの暴露などが原因で起こることがあります。
- どんなことに注意する?
- 自分自身が炎上の加害者(心ない投稿をしてしまう)にも被害者(いわれのない非難を受ける)にもなる可能性があります。
- 炎上している話題に面白半分で参加したり、無責任な投稿をしたりしないよう、注意が必要です。
9. バズる
- どういう意味?
- 投稿が短期間に多くの人に注目され、「いいね!」やコメント、シェアなどが爆発的に増える状態のことです。「話題になる」「拡散される」といった意味で使われます。
- なぜ起こる?
- 面白かったり、有益だったり、驚くような内容だったりする投稿が、多くの人に共有されることで起こります。
- どんなことに注意する?
- バズることを目指して、過激な内容や嘘の情報を投稿してしまうなどの行動につながる可能性があります。
- 自分が投稿した内容が意図せずバズってしまい、個人情報が特定されるなどのリスクにつながることもあります。
用語を知ることは、安心につながります
ここでご紹介した言葉は、SNSで使われる言葉のほんの一部です。しかし、これらの基本的な言葉の意味を知っているだけでも、お子様がどのような世界でSNSを利用しているのか、そのイメージが掴みやすくなったのではないでしょうか。
用語を理解することで、お子様とのSNSに関する会話もスムーズになります。「〜ってどういうこと?」「〜するときに気をつけることは?」など、具体的な言葉を使って質問できるようになります。
SNSの利用ルールを作る際にも、「DMで知らない人とやり取りしない」「個人情報が分かる写真はストーリーズに載せない」「人を傷つけるようなコメントはしない」など、具体的なルールを考えやすくなります。
SNSの世界は変化が速いですが、お子様の安全を守るために、まずは基本的なことから一つずつ理解を深めていくことが大切です。この情報が、ご家庭での安心なSNS利用に向けた一歩となることを願っております。