これで安心!SNSルール作成講座

【これで安心】子供のSNS、匿名・ニックネームって大丈夫?家庭で決める大切なルール

Tags: SNSルール, 匿名, ニックネーム, 家庭のルール, 子供の安全

お子様がSNSを利用する際、「本名ではなく、ニックネームや匿名を使っている」という話を聞いて、不安を感じたことはありませんか?

「知らない人とつながってしまうのではないか」「かえって危険なのでは?」と感じるかもしれません。たしかに、匿名やニックネームでの利用には注意すべき点がありますが、同時にプライバシーを守るなどの良い面もあります。

この記事では、お子様がSNSで匿名やニックネームを使うことについて、保護者の皆様が抱えるかもしれない疑問や不安に寄り添いながら、家庭でどのようなルールを決めれば安心できるのか、具体的なステップでご紹介します。ITが苦手な方にも分かりやすいよう、難しい言葉は使わず、丁寧に解説していきます。

なぜSNSで匿名やニックネームを使うの?

SNSでは、本名で利用する方もいれば、ニックネームや全く身元が分からないような名前(匿名)で利用する方も多くいます。これはSNSの性質上、ごく一般的なことです。

お子様が匿名やニックネームを使う理由には、いくつか考えられます。

このように、匿名やニックネームを使うこと自体が、必ずしも悪いことではありません。しかし、使う上での「気をつけておきたいこと」があるのも事実です。

匿名・ニックネーム利用の「良い面」と「気をつけたい面」

家庭でのルール作りのために、匿名・ニックネーム利用の良い面と気をつけたい面を整理しておきましょう。

【良い面】

【気をつけたい面】

家庭で決める!匿名・ニックネーム利用の「大切なルール」ステップ

これらの良い面と気をつけたい面を踏まえて、お子様と話し合いながら、家庭に合ったルールを決めていきましょう。難しく考える必要はありません。お子様を守るために、一つずつ確認するような気持ちで進めてください。

ステップ1:なぜ匿名を使うのか、お子様の気持ちを聞いてみる

まずはお子様がなぜ匿名やニックネームを使いたいのか、使っているのか、その理由を優しく聞いてみましょう。「本名で使うと何か困るの?」「どんな名前なら使ってみたい?」など、お子様の考えを尊重しながら尋ねることが大切です。お子様の意図を理解することで、より現実に即したルールを考えるヒントになります。

ステップ2:誰とつながるか、その相手について話し合う

匿名やニックネームでSNSを使う場合、現実の友達だけでなく、オンラインで知り合った人とつながることもあるかもしれません。

といった点を話し合います。「知らない人とのやり取りは慎重にすること」「少しでも『変だな』と感じたら教えること」など、お子様自身の判断力も育てながら、安全なつながり方について一緒に考えてみましょう。

ステップ3:どこまで「自分」を出すか、決める

匿名だからといって、個人情報が全く漏れないわけではありません。うっかり投稿した内容から、住んでいる場所、学校、年齢などが分かってしまうことがあります。

など、具体的な例を挙げながら、「匿名でも、こういう情報には気をつけようね」という約束をします。

ステップ4:匿名でも「言葉遣い」は大切、というルール

匿名だと、つい強い言葉を使ったり、相手を傷つけるようなことを言ってしまったりすることがあります。しかし、インターネットの向こうには、同じように心を持った人がいます。

といった、人として大切なマナーや思いやりの心を忘れない、というルールを決めましょう。

ステップ5:困った時は「必ず」相談できるルール

匿名で利用している相手との間で、トラブルや嫌なことに巻き込まれる可能性もゼロではありません。「こんなこと親に言ったら怒られるかも…」と隠してしまうと、問題を一人で抱え込んでしまい、状況が悪化することがあります。

と伝え、お子様が安心して相談できる雰囲気を作ることが非常に大切です。これは、匿名利用に限らず、全てのSNS利用において最も重要なルールの一つと言えるでしょう。

ステップ6:アカウント管理の基本的なルール

複数の匿名アカウントを持つ場合や、パスワードの設定など、アカウントを安全に管理するための基本的なルールも確認します。

など、シンプルな取り決めをしておくと安心です。

匿名利用は「危険」と決めつけず、賢く使うためのルールを

お子様が匿名やニックネームでSNSを使いたいと思う背景には、様々な理由があります。それを頭ごなしに「危険だからやめなさい」と否定するのではなく、「安全に、賢く使うためにはどうすれば良いか」という視点で、一緒にルールを作っていくことが大切です。

今回ご紹介したステップは、あくまで一例です。お子様の年齢や性格、利用しているSNSの種類によって、話し合うべき内容は変わってくるでしょう。

大切なのは、これらのルール作りを通して、お子様自身が「匿名でも個人情報はバレる可能性がある」「匿名だからといって何を言ってもいいわけではない」「困った時は信頼できる大人に相談する」といった、インターネットやSNSを安全に利用するための基本的な考え方を身につけることです。

家庭でのルール作りは、お子様を制限するためではなく、未知の危険から守り、SNSの良い面を安心して活用できるようにするための大切なステップです。ぜひ、この記事を参考に、お子様との話し合いを始めてみてください。