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【これで安心】子供のSNS アカウント情報を友達と共有する危険:家庭で決める「教えない」ルール

Tags: SNSルール, 家庭ルール, 子供の安全, アカウント共有, SNSトラブル

お子さんがSNSを使い始めると、友達との間で様々なやり取りが生まれます。その中で、「アカウントの情報を友達に教える」「パスワードを共有する」といった行動が出てくることがあります。大人からすると少し驚くかもしれませんが、子供同士では「仲良しの証」「信頼しているから」といった気持ちで、気軽に情報を教えてしまうことがあるようです。

しかし、SNSのアカウント情報を安易に友達と共有することは、思わぬトラブルに繋がる危険をはらんでいます。このページでは、なぜ友達でもアカウント情報を教えてはいけないのか、そして家庭でどのように「教えない」ルールを決めていけばよいのかを、分かりやすく解説します。

なぜ、友達でもSNSアカウント情報を教えてはいけないのでしょうか?

「仲の良い友達だから大丈夫」と思われるかもしれません。もちろん、多くの場合、悪気はないかもしれません。しかし、SNSの世界では、一度アカウント情報を知られてしまうと、以下のような危険が生じる可能性があります。

SNSのアカウント情報は、自分がインターネット上で『本人であること』を証明するための、とても大切な情報です。これを安易に他人に渡すことは、リアルの世界で言うと、自分の身分証明書や家の鍵を渡すくらい、危険なことなのです。

家庭で「アカウント情報を友達と共有しない」ルールを作るステップ

お子さんの安全を守るために、家庭で「アカウント情報を友達と教えてはいけない」というルールを明確に決めましょう。ITが苦手でも大丈夫です。難しく考える必要はありません。大切なのは、なぜこのルールが必要なのかを、お子さんと一緒に理解することです。

ステップ1:なぜ危ないのか、お子さんと一緒に話し合う

まずは、先ほど説明したような危険について、お子さんに分かりやすい言葉で伝えましょう。一方的に「ダメ!」と言うのではなく、「もしアカウントを誰かに勝手に使われたら、どんな嫌なことが起こるかな?」「〇〇ちゃんになりすまして、変なことを投稿されたらどう思う?」などと問いかけながら、お子さん自身に考えてもらうのが効果的です。

例え話(鍵、通帳の暗証番号など)も交えながら、「自分の大切な情報だから、誰にも教えてはいけないんだよ」ということを、時間をかけて丁寧に説明しましょう。

ステップ2:具体的なルールを決める

話し合いを通じて危険性を理解できたら、家庭でのルールを具体的に決めます。

これらのルールは、お子さんが「何をすればルールを守っていることになるのか」が明確になるように、具体的な行動で示しましょう。

ステップ3:友達から頼まれた時の「断り方」を一緒に考える

お子さんがルールを理解しても、友達から「アカウント教えて」「代わりにログインして」と頼まれた時に、どう断ればいいか困ってしまうことがあります。そこで、「こんな風に言ったら、友達も分かってくれるんじゃないかな?」という断り方を、一緒になって考えてみましょう。

お子さんが友達との関係を悪くすることなく、ルールを守れるような言い方を、いくつか考えておくと安心です。

ステップ4:困ったことがあったら、必ずおうちの人に話す約束をする

「アカウントを教えてしまって後悔している」「友達から頼まれて困っているけど言えない」といった状況を一人で抱え込ませないことが重要です。「もし、ルールを守るのが難しかったり、友達との間で何か嫌なことがあったりしたら、隠したりしないで必ずおうちの人に話してね。一緒にどうすればいいか考えよう。」と伝え、お子さんが安心して相談できる関係を築きましょう。

保護者としてできること

家庭でのルール作りに加えて、保護者の方も以下のような点を意識しておくと、より安心です。

まとめ

SNSのアカウント情報を友達と共有することは、一見問題ないように見えて、実はアカウントの乗っ取りやなりすまし、思わぬトラブルに繋がる危険があります。

家庭で「アカウント情報は誰にも教えない・貸さない」というルールを、なぜ必要なのかをしっかり話し合いながら決めることは、お子さんが安全にSNSを利用するためにとても大切です。

このルール作りが、お子さんを危険から守り、安心してインターネットの世界を楽しむための一歩となることを願っています。